HOME > ドクターインタビュー > 岩倉病院 岩倉弘毅先生
岩倉病院は歴史も古く、区内でも数少ない、小岩地区では唯一の産婦人科の専門病院です。毎年江戸川区内で生まれる赤ちゃんのうち、およそ1割はこの岩倉病院で産声をあげているそうです。多い時では年間1,000人、現在でも年間700人近くの赤ちゃんがこの病院で生まれているそうです。複数科を標榜する中小の病院でも産科がなくなるケースが増えている中で、このお産の件数は、すごいことです。
そんな岩倉病院では様々な取り組みが行われています。まず1つ目は、出来る限り自然分娩へ導くこと。妊婦さんの希望により無痛分娩にも対応します。これは昭和42年から始まり、現在でも続いている取り組みだそうです。また、一度帝王切開で出産すると次も帝王切開となるのが一般的ですが、岩倉病院では岩倉先生を始めとしたスタッフの協力により、年に数人は帝王切開経験者でも自然分娩できるケースがあるそうです。
そして出産前後のお母様へのプレゼントとして、病院のラウンジでフルートとピアノ伴奏によるミニコンサートが開催されます。これは5日ごとに開催されるため、出産で入院すると、退院までに必ず1度は楽しめるように配慮されています。また、年に4回開かれるベビー同窓会もあります。そこに小児科Drをお招きして、育児や離乳食などについてお話し頂き、岩倉病院で同時期に出産されたお母様とベビーちゃんが楽しいランチタイムを過ごします。
さらに、このエリアならではの取り組みもあります。江戸川区小岩地区は、小岩駅周辺にも中国や韓国の料理店などが数多くあり、海外、特に中国系の方が多く住んでおられます。当然、妊婦さんや婦人科の患者さんの中には、中国系の方が多く受診されているそうで、そのため、岩倉病院には中国語が話せるスタッフの方が3名常駐されており、この方々が通訳を務めることで、意思の疎通もしっかり図れているそうです。
また、岩倉先生ご自身も地域での看護師育成や東京都の思春期保健にも関わっておられ、出産だけではなく、婦人科領域における教育にも深い造詣をお持ちです。とてもお優しい人柄が感じられる先生ですので、生理(月経)や妊娠に関して悩みがありましたら、一度相談してみてはいかがでしょうか。
まずは、何と言ってもその新しさ。病院内のどこを見てもピカピカです。この建物は耐震構造にも優れています。
こちらは最上階にあるラウンジ。5日ごとのミニコンサートなどにも使われ、窓の外は建物で遮られるとなく、温かい光が溢れています。
イスの上には全て、円座クッションが置かれています。
各フロアは、中央にシャワールームなどを完備し、その周囲が回廊になっており、各病室が配置されています。壁にはフロアごとにテーマを決め、院長婦人である奥様のセンスの光る多くの額が飾られています。こちらはスカーフ。高級感があります。
2階にある新生児室です。ベビーちゃんのベッドが並ぶ部屋は、スタッフが常に状態を観察しています。その横にある新生児サロンは、育児の練習をするスペースです。お母様たちが赤ちゃんの抱き方、母乳の与え方、おむつの換え方、ミルクの作り方や飲ませ方などの練習をします。どちらも温かい光でいっぱいです。