HOME > ドクターインタビュー > 岩倉病院 岩倉弘毅先生

ドクターへの質問

Q. どの程度の生理痛であれば治療を受けた方が良いのでしょうか?

A.生理痛(月経痛)は、個人の感じ方によります。自分でも辛いと思う、例えば会社や学校を休むことがあるくらい辛いという場合は、QOL(生活の質)が低下していることになります。軽くても毎回生理(月経)の度に痛みや月経前の不調がある、毎回生理の度に痛みが強くなるのであれば、何かしらの婦人科疾患がある場合があります。早めに婦人科を受診してください。


Q. 会社や地域の婦人科検診を受けられるのは30歳や40歳以上となっています。これ以外に検査を受ける必要はありますか?

A.最近では20歳くらいの若い人でも、子宮頸がんは増えています。乳房検診は30歳くらいから増えており、実はがんがみつかるのは乳房検診の方が多いのです。乳房検診というと外科や乳腺外来がまだまだ多いですが、乳房検診を受けられる婦人科も増えていますので、子宮頸がん検診と合わせて、もっと若いうちから定期的に受けることをお勧めします。最近は子宮頸がん検診として自己採取できるものもありますが、自分で採取すると精度がまちまちになる可能性があるため、婦人科医としてはあまりお勧めできません。


Q. 生理期間中、おなかの痛みは特にないですが、頭痛があり、だるいです。これも「生理痛」と考えていいのでしょうか? また受診は婦人科でよいのでしょうか?

A.一般的に生理痛と言えば生理中の下腹部痛をさすことが多いのですが、婦人科的に見れば、生理前後も含めて(症状としては、頭痛などがある場合もあります)生理周期によって起こる身体の不調は、すべて月経困難症と考えます。女性ホルモンによる影響が大きいと考えられるためです。

岩倉先生からのメッセージ

生理痛は、ご自身はそれほど辛く感じていなくても、毎回痛みや辛さがあるようなら、我慢するものではありません。婦人科医は女性の味方ですから、一度専門医で相談されると良いと思います。初経を迎えたら、生理にまつわる身体の不調は、婦人科で相談してください。
 スタッフともども皆様のおこしを心よりお待ちしております。

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