HOME > ドクターインタビュー > 明子ウェルネス・クリニック 小栗明子先生

ドクターへの質問

Q. どの程度の生理痛であれば治療を受けた方が良いのでしょうか?

A.仕事や勉強をするのにどれだけ我慢しているか、ご自身が月経痛(生理痛)によってどれだけ困るかによります。仕事や勉強に影響が出るほど我慢するのは損です。痛みも困ると思いますが、例えば月経中に塊りが出るとか、月経(生理)が7日間以上あるとか、ふらつきや立ちくらみなどの貧血症状があれば、治療が必要です。月経痛というと、皆さん、かなり困った状況にならないと受診されませんが、このような症状があれば迷わず受診しましょう。


Q. 病院に行きたいのですが、内診に抵抗があります。絶対内診しなくてはいけないのですか?

A.患者さんの同意のない診察はありえません。ただ、産婦人科で診断のためには基本的に内診が要ります。歯痛などで歯科受診して、話だけですむでしょうか?口の中をみてもらうのと同じです。性交経験のある方であれば心配なく内診可能です。内診では性交を上回る物理的操作がないからです。性交経験のない方でも、ご本人が納得のうえ行うこともあるほどです。また子宮頸がん検診は内診で行いますが、性交経験のある方は必ず受けましょう。


Q. 子供ができると子宮内膜症が治ると聞きましたが本当ですか?

A.子宮内膜症は出産すれば治るものではありません。妊娠・出産は天然の子宮内膜症治療のようなもので、その時期だけは軽くなったようにみえます。昔のように何人も子供を産み、40歳過ぎまで妊娠・出産を繰り返していれば、悪化する時期もないかもしれません。しかし妊娠・出産期間が過ぎるとまた徐々に悪化します。今すぐに妊娠するつもりではないのなら、低用量ピルによる治療をお勧めします。

小栗先生からのメッセージ

女性は、自分の身体の構造や仕組みについてもっと積極的に考えてほしいです。そうすれば何か体調に変化があっても、ネガティブに考えることも減りますし、病気のサインだと気づくこともできます。例えば顔にできたニキビは鏡でよく見ますが、これが外性器だと自分で見て確認しませんよね。この状況自体が変なのです。
 もっと婦人科を身近なものとして受診してほしいです。

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