HOME > ドクターインタビュー > 津田沼IVFクリニック 吉川守先生

受診後に「…で良かったな」と思っていただける診療を目指しています。

当クリニックの医師は吉川先生おひとり。すべておひとりで診察と検査、治療、手術、人工授精、体外受精・顕微授精の採卵・胚移植までを行っておられます。「患者さんに『おめでとう』を言えるときはやっぱり嬉しいです。反面、大変辛い思いをしてIVFをしても、妊娠に至らないケースも多いのです。そんな時は私自身も非常に辛いですし、患者さんにどんな言葉をかけて良いのか今でもとても悩みます」(吉川先生)。患者さまの辛さを知っているからこそ、下手な言葉はかけられない。そんな吉川先生のお気持ちは充分に患者さまに伝わっているのでしょう、開院してわずか半年で、毎日80〜120人もの患者さまが先生のもとに訪れられるそうです。

不妊の訴えで受診された方には、看護師や他のスタッフが1時間〜1時間半程度の時間をかけてじっくりお話を伺います。それ以外、例えば生理痛(月経痛)を主訴に初めて受診された方には、私自身が生理痛の痛みや出血量、期間、日常生活の制限や他の症状、これまでの治療歴などを詳しく伺います。必要に応じて色々な検査も行いますが、その結果と患者さんの背景やご希望などにより、低用量ピルや漢方薬、鎮痛剤など、適切な治療方針をお伝えします」(吉川先生)。不妊に悩んでおられるご夫婦は、本当に色々なことを勉強されている方が多く、不妊に効果があるといわれるあらゆる情報をもってこられるので、先生も診療以外のことをたくさん勉強されているそうです。「患者さんよりも多くのことを知っておく必要がありますので、西洋医学だけではなく、東洋医学や民間療法についても勉強しています。当クリニックでは看護スタッフや事務スタッフも幅広い知識を持っています」(吉川先生)。そんな当クリニックのスタッフは、接遇や身だしなみ、生活習慣なども含めた厳しい審査を通過して採用された方ばかり。「本当にすばらしいスタッフに恵まれました」(吉川先生)

さらに「不妊治療は女性だけでなく、ご主人にも関わる非常にナーバスな領域です。ご主人との協力関係がとても重要ですから、診察の時にはご主人にも一緒にお話しをします」(吉川先生)。他の患者さんに気を使わず、ゆったりとした時間を過ごして頂けるよう、高級感のある雰囲気作りにとても気を使われたそうです。

先生の取り組みはもう一つ、否定の言葉は使わない、というのを心がけておられるそうです。例えば「それはできません」ではなく「それも良いのですが、こちらも良いですよ」など、他の選択肢を示したり、アドバイスの言葉で終わるような会話を心がけているそうです。「病院に好きでかかる人はいません。特に当クリニックには、ご主人と一緒に悩んで悩んで、やっと受診された方も多くいらっしゃいます。不妊治療は確実な結果が待っているものではありませんし、お金もかかります。とてもナーバスな状態にあるご夫婦が多いのです。だからこそ、『病気が治って良かったな』『妊娠して良かったな』は最高なのですが、そうでなくても『病気が見つかって良かったな』『注射が痛くなくて良かったな』など、最後に『…で良かったな』と帰り道で思って頂けるような診療を目指しています」(吉川先生)

次は【Q&A、先生からのメッセージ】

津田沼IVFクリニックのここが自慢

船橋市ご出身ということもあり「船橋とその周辺の人の役に立ちたい」と、この場所に開業されました。JR津田沼駅から徒歩4分、まるでお城の様な建物です。

でも一番の自慢はやはりこれ。長く辛い治療を経て、やっと赤ちゃんを授かった患者さんのために、先生が用意している卒業証書とキューピーさんです。これを手にできる方が一人でも増えることをお祈りします。

この画面の上へ