HOME > ドクターインタビュー > ともこレディースクリニック 杉浦智子先生
織田信長や徳川家康とも縁の深い歴史ある名城と言えば名古屋城。姫路城や熊本城とともに日本の三名城に数えられるこのお城を中心に発展してきた町、それが名古屋市です。名古屋市中区は、そんな名古屋城の城下町として繁栄し、現在では名古屋市の商業、行政の中心地となっています。
今回取材させて頂いたのは、名古屋市営地下鉄栄駅から徒歩2分、名古屋国際ホテルのすぐ近くにある『ともこレディースクリニック』です。このクリニックは商業ビルのワンフロアにありますが、同じビルにはヘアサロンをはじめ、着付け教室や英会話教室、お料理教室などがあります。学生さんやOLさんなど、特に若い女性が入りやすい環境ということで、ここで開業されたそうです。
スタッフのみならず患者さんからも「ともこ先生」と親しまれている当クリニックの院長、杉浦智子先生にお話を伺いました。
杉浦 智子
(すぎうら ともこ)先生
藤田保健衛生大学医学部卒業。
藤田保健衛生大学病院産婦人科、聖霊病院産婦人科勤務を経て、あいちクリニックでの院長を歴任する。
平成16年9月「ともこレディースクリニック」を開業、院長として活躍中。
まずは、多くの現代女性が苦しむ「生理痛(月経痛)」について、ともこ先生のご見解を伺いました。「昔の女性は5人の子供を産めば、トータルで10年間くらい月経(生理)とは無縁でした。ところが現代の女性は、初経年齢が早くなる一方で閉経年齢が遅くなる傾向にあります。さらには独身や晩婚化の影響で、出産率がどんどん低下しており、昔の女性のように生理のサイクルをお休みさせる時間が非常に短いのです。毎月、生理日の前後を合わせて5〜7日、それが40年近くも続きます。そんな長い間、ずっと痛みに耐えるなんてもったいない、というのが私の考えです」と、ともこ先生はおっしゃいます。
例えば月経困難症の原因の一つである子宮内膜症は、本来子宮の内側にあるべき子宮内膜が、子宮の外(腹膜、卵巣、卵管、腸など)に存在し、月経のように出血を繰り返すことで子宮とその周辺臓器のゆ着を引き起こし、様々な症状を現します。生理のサイクルをお休みできれば痛みからも解放されるのですが、それができないと、毎月生理があるたびに出血を繰り返すため、痛みが治まることがありません。現代の女性に月経困難症が増えたのには、こういった理由もあるのだそうです。
では、生理痛治療に関するともこ先生のご見解はいかがでしょうか。「痛みの感じ方は人それぞれです。受診や治療の基準となるのは『痛みに気付くポイント(疼痛閾値)』ではなく『耐えられるポイント(耐痛閾値)』がカギになると思います。『疼痛閾値』は誰もが痛いと感じるポイントなのですが、『耐痛閾値』はその人が辛いと感じるポイントで、個人差が大きいのです。問題は、その人の日常生活に支障が出ているかどうか。中には生理日が近くなると痛み止めをお守りのように持っている人もいますが、それはすでに日常生活に支障が出ているということなのです。そこまでの生理痛に対する恐怖心を我慢するのは、ナンセンスです。」(ともこ先生)
「体に不調を感じたら、まずは女性の身体の専門家である婦人科に相談に来てほしいですね。どんなことでも構わないのです。そこから先、婦人科での治療が必要か、他の科での治療が必要かは、まずはお話を聞かせていただいた上で判断します。当クリニックでは漢方薬や低用量ピルなど、様々な治療法の中から、患者さまの状態に合った方法をお勧めしています」(ともこ先生)
もちろん、先生が必要とご判断された場合には内診もされます。婦人科受診に二の足を踏んでしまう原因のひとつである『内診』。ですがどうしても内診が必要な場合、ともこ先生は「何回やっても慣れないし、これが得意な人なんていないよね。なるべく手早く終わらせるようにするから、ちょっとだけ体の力を抜いて、協力してくれるかな?」とやさしく語りかけながら行われるそうです。
- 住所
- 〒460-0003
名古屋市中区錦3丁目22-13 栄町ビル西館4F - 診療科目
- 婦人科
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土、日 :11:00〜15:00、17:00〜19:00
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