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アトラスレディースクリニック(東京都杉並区) 塚田訓子先生

東京都杉並区高円寺は、元々は「宿鳳山高円寺」という、曹洞宗のお寺を中心に栄えてきた歴史ある街です。現在ではJR中央線、東京メトロ東西線も乗り入れる高円寺駅周辺を中心に栄えています。駅周辺を少し離れると閑静な住宅街があり、古くから住んでいる人も多い一方、単身者向けのアパートやワンルームマンションも多く立ち並び、学生さんや若者たちからも人気の高い街になっています。

今回インタビューに訪れましたのは、そんな高円寺駅の北口から徒歩1分、駅前ロータリーのすぐ前にある商業ビルの3階にあります「アトラスレディースクリニック」。ビルの他のフロアにはネイルサロンや美容室などがあり、若い女性が一人でも入りやすい環境が整っています。開業は2010年の秋、まだオープン間もない、ピカピカのクリニックで、院長である塚田訓子先生にお話を伺いました。

生理痛の辛さは理解されにくく、自分は「普通」と思い込んでいる人が多い。


塚田 訓子
(つかだ くにこ)先生
旭川医科大学医学部卒業。
札幌医科大学付属病院勤務、斗南病院産婦人科勤務、三井タワークリニック勤務、「とまこまいレディースクリニック」および「レディースクリニックぬまのはた」での医長を経て、平成22年10月「アトラスレディースクリニック」を開業し院長を務める。

当クリニックを訪れる患者さんは、比較的高齢の方もいらっしゃいますが、何と言っても中高生から30代くらいの若い方が多いのが特徴です。お母様に連れられた娘さんや、母娘3代で受診される方もいらっしゃるそうです。中には、若者に人気の街という背景を反映してか、たまたま高円寺に遊びにきて生理痛(月経痛)が辛くなったために受診された患者さんもいらしたそうです。

塚田先生の診察は、まずは患者さんの訴えをじっくり聞くことから始まります。問診票に月経量や月経痛は普通と書いていても、実際に話を聞くと治療が必要な方もたくさんいるそうです。塚田先生は「経血量や月経痛など、なかなか他人と比べることができないので、自分が普通だと思っている患者さんが非常に多いですね。
 中高校生が生理痛で学校の保健室に行くと『誰にでもあるのだから我慢しなさい』と言われたり、母親に相談しても『生理だから仕方ない』の一言で片付けられてしまうこともあります。実はちゃんと生理痛を楽にする方法があるのに、それを知らずに大人になってしまうことが問題なのです」とおっしゃいます。月に1回ですが、女性の一生では400〜500回、一回の生理(月経)の中で生理痛のきびしい日数が3日あったとすると、トータルで1,200〜1500日。つまり約4年相当も辛い状態があるのにそれをひたすら我慢している。それが日本女性の現状です。

生理痛やPMS(月経前症候群)など生理に伴う症状は本人しかその辛さが判らないため、周囲の理解を得られないこともよくあるそうです。実際に、生理前に精神的に落ち込んでいると、パートナーに心療内科に行くように言われ、うつ病の治療を受けさせられ、しかし改善せず、本人の強い希望で当クリニックを受診されて、適切な治療を受けるようになったらすっかり良くなった、という患者さんもいらしたそうです。

特に未成年の方の場合は生理不順や生理痛に悩みながらも、誰にも相談できない、治療法が判らないため毎月辛い思いをしている人が多いそうです。実は低用量ピルは生理痛緩和にかなり有効なのですが、未成年の場合、保護者が低用量ピルに難色を示すことがあるので、その時は患者本人と一緒に母親にもピルの服薬指導をされるそうです。「最近では、受験に月経が当たらないよう親子で相談にきて、低用量ピルデビューとなることも多いですね。若い人たちこそ、きちんと受診して原因を明らかにし、適切な治療を行うことで、明るい生活を送れるようになってほしいです」(塚田先生)

次は【わたしのとり組み】

アトラスレディースクリニック

住所
〒166-0002 東京都杉並区高円寺北2-6-4泉ビル3F
診療科目
婦人科
診察時間
10:00〜13:00、15:00〜18:30(土曜日 10:00〜14:00迄)
休診 / 月曜日、日曜日
電話
03-5327-6710
FAX
03-5327-6720
ホームページ
http://atlas-ladies.com/

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