HOME > ドクターインタビュー > 谷口病院 谷口武先生
関西国際空港がある大阪府泉佐野市。臨海エリアにアウトレット施設やりんくう公園、マリンレジャーを楽しめるマリーナなどの観光施設を備えた人口約10万人の国際都市です。その一方で、南方は和歌山県に接した山間部となっています。また府民の投票で「大阪みどりの百選」に選ばれた「ろじ渓谷」があるなど、温暖で、年間降水量も比較的少なめという瀬戸内式気候で、暮らしやすい、自然豊かな都市でもあります。
そんな泉佐野市に1970年に開業し今年で40周年を迎える「谷口病院」。今回は当院の2代目の院長である谷口先生にお話を伺いました。
谷口武
(たにぐち たけし)先生
岡山大学医学部卒業。大阪大学産婦人科、市立貝塚病院、大阪府立母子保健総合医療センターに勤務。大阪労災病院産婦人科の副部長を経て、1997年に谷口病院の院長に就任。日本産科婦人科学会専門医、日本産科婦人科内視鏡学会認定医ほか多くの認定医資格をもつ。
大阪には、午前・午後の診療のほかに夕方から診療する「夜診(やしん)」というシステムがあります。当院の婦人科でも17〜19時まで夜診の受付をしており、20〜40代を中心に仕事帰りの女性が数多く訪れています。また空港が近いことから、航空会社で働く女性が来院されることも多いそうです。
各地の空港を移動するキャビンアテンダントの方や学校の先生など、立ち仕事が多い職業に就いている女性に生理痛や生理によるトラブルを訴えて受診される方が多いそうです。
谷口先生は、このような患者さんの診察を通し、生理痛が社会進出する女性の快適な生活を妨げることがあると感じておられます。さらに
「日本人には出産時の痛みや生理痛をガマンする傾向がありますが、海外では痛みを取るのが当たり前です。特に痛みの陰には病気が隠れていることがあります。たとえば、若い頃よりだんだん強くなる生理痛や性交時・排便時の痛みがあるときには、子宮内膜症などの病気が考えられます。放っておくと病気を見逃してしまう危険性があるんですよ」(谷口先生)
このような危険性を減らすため、谷口先生は近隣の中学校や高校で、性教育だけでなく生理痛の陰に潜む病気や低用量ピルの効果などについても講演されています。
「低用量ピルは、避妊薬というだけでなく『女性が快適に暮らすことをサポートする薬』だと考えています。自分自身のことを考え低用量ピルを使うかどうかを最終的に決めるのは患者さん本人ですが、このような薬があることを知らずに暮らすのはもったいないことだと話しています。また、内診が恐いからと婦人科を受診しない方も多いのですが『婦人科を受診した場合、まずは問診をして必要な時だけしか内診を行わない』ことを話すようにしています」(谷口先生)
こうした取り組みにより婦人科への抵抗感は徐々に減っており、今では学校帰りに制服のまま受診に訪れる女子学生も多くなりました。さらに娘の受診に付き添ってきた母親が、一緒に説明を聞くうちに自分自身の快適な生活の大切さに気づき、低用量ピル処方や子宮がん検診などを希望されることもあるそうです。
- 住所
- 〒598-0043 大阪府泉佐野市大西1-5-20
- 診療科目
- 産婦人科・内科・小児科
- 診察時間
- 当サイトでは婦人科のみ紹介しています。
産科・内科・小児科は異なりますので、病院のホームページをご覧ください。
午前診:8:30〜11:30受付(9:00〜診療)
午後診:13:00〜14:30受付(13:30〜診療)
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