HOME > ドクターインタビュー > 谷口病院 谷口武先生
谷口病院には、祖母・母親・娘の3世代に渡って来院されるご家族がいらっしゃいます。これは単に開業後40年という長い年月が経っているというだけでなく、産科・小児科・婦人科・内科と女性が関係する診療科を設け、さまざまな患者さんが来院しやすいように診療の間口を広げておられることも関係しているのではないでしょうか。
いくつもの診療科がありますが、当院では婦人科と産科の診療を行う病棟を分けるなど、それぞれの診療科の専門性を大事にされています。
「以前は婦人科と産科の患者さんを同じ棟で診察していました。しかし、それぞれの診療科によって来院される目的が違います。患者さんからの要望もあって施設を分けたところ、特に婦人科では不妊症や月経痛、性感染症などの相談をゆっくりできる環境になったと喜ばれています」(谷口先生)
婦人科の病気や不妊治療を行う婦人科外来。
母親学級などが開かれるマタニティーホール。
産科・小児科の入った本館。最上階にはエステルームもあります。
さらに当院は、薬剤師・看護師・助産師をはじめとした医療スタッフ(パラメディカル)の教育にも力を注いでいます。
すべての施設に相談スペースが設けられているので、プライバシーを気にせずパラメディカルと相談ができます。(写真は婦人科外来)
「当院から遠い地域で開催されている勉強会や、ほかの病院を視察する研修に参加させるなど、パラメディカルが学ぶ機会を増やしています。そこで学んだことは院内で開かれる勉強会で発表させ、研修に参加できなかったパラメディカルにも共有しています。そうすることによって研修で吸収した知識を活かし、患者さんへ提供できると考えています」(谷口先生)
当院のホームページには、そのような教育を受けた医療スタッフの顔写真が紹介されています。またサイトを見た方や患者さんが問い合わせできる「掲示板」も用意され、問い合わせをすると、その内容に応じた医療スタッフからの回答がいただけます。
こうした取り組みや患者さんの口コミから、大阪市と和歌山市のほぼ中間に位置する当院には泉大津市や和歌山市から来院される方もいらっしゃるそうです。
玄関を入ると外光の差し込む明るいロビーが広がります。ロビーの奥にある中待合室に入ると、一転して照明が変わり落ち着いた空間で診察を待つことができます。2階には処置を受けた患者さんの安静室や回復室があり、個室になっているのでゆっくりと休むことができます。
階段・柱・ソファーなど曲線を描いた施設の造りは、女性らしさや優しい印象を感じます。
トーンダウンされた照明の中待合室。