HOME > ドクターインタビュー > やすひウィメンズヘルスクリニック 安日泰子先生

ドクターへの質問

Q. どの程度の生理痛であれば治療を受けた方が良いのでしょうか?

A.例えば、毎月生理(月経)が来るたびに痛みがひどくて学校を休む、仕事を休むような方は絶対に受診されたほうがいいですね。それ以外にも、痛み止めを飲んでみても痛みが治まらない、生理期間中は2〜3日にわたって痛み止めを飲まないといられない、毎月の生理痛がだんだんひどくなるなどの症状がある方は受診をお勧めします。
それ以外の方でも、ご本人が生理痛(月経痛)を「きつい」と感じているのであれば、婦人科へ行かれるとよいと思います。


Q. 病院に行きたいのですが内診に抵抗があります。絶対内診しなくてはいけないのですか?

A.絶対にしなくてはいけないというわけではありません。年齢や性交経験があるかないかによって実施しない場合もあります。まずご本人に性交経験があるかどうかを確認させていただき、ない場合には最初から内診を行うことはしません。よほど生理痛がひどくて痛み止めの服用量が多い、どんどんひどくなるような場合には実施することもあります。内診は病気がないかどうかを確かめるうえでたくさんの情報が得られる大切な検査ですので、性交経験のある方にはできたら受けていただくようにしています。
内診は、見えないところの検査なので患者さんも不安を抱きやすいと思います。ですから、「今、何をしていますよ」とか「今、この検査をしました」というように絶えず話しかけて不安を取り除いてもらえるよう、実施しています。


Q. 子宮内膜症の治療にピルを使うことがあるそうですが、長く服用すると不妊とか、問題が起きませんか?

A.そういう問題はないと言われています。そもそも、子宮内膜症はそれ自体が不妊につながる危険があります。ですから、すぐに妊娠を希望する方は別として、一時的に低用量ピルを使って子宮内膜症を治療しておくことはむしろ、将来の妊娠、出産にプラスに働くことのほうが多いのではないかと考えられます。それといつでもやめられるというのも低用量ピルの良い点です。

安日先生からのメッセージ

ぜひ、産婦人科をかかりつけ医として持ってください。女性にとって「性」が幸せな場合もあれば、時には傷つけられることもあります。でも、そういう場面、場面で、婦人科医として皆さんのお役に立てることがあるのではないかと思います。気になることがあるときは、相談してください。
生理痛での受診でも、低用量ピルの服用でも、きっかけは何であっても、そこから定期的に婦人科と接点を持っていただくようになるといいと思います。

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