HOME > ドクターインタビュー > 鈴木レディスホスピタル 院長 鈴木康夫先生

ドクターへの質問

Q. どの程度の生理痛であれば治療を受けた方が良いのでしょうか?

A.自分の生理痛(月経痛)はどの程度のものなのか、正直判断は難しいものです。気分や季節(冬場は血管が収縮しているために起こり易いそうです)、生理(月経)がくる時間帯によっても異なります。毎月でなければともかく、生理のたびに痛み止めを飲まないといられない、あるいは痛みがどんどんひどくなってきたという方は、まず受診していただきたいですね。


Q.生理中に婦人科を受診してもいいのですか? それとも生理が終わってから受診したほうがいいのですか?

A.受診は、生理中でも、生理後でもかまいません。ご本人のタイミングで、いついらしていただいても大丈夫です。来院された日がもし生理中であれば、その日は問診など生理中でもできることを実施し、後日あらためて生理が終わったところで来院してもらい、内診や血液検査など、必要な検査を受けていただきます。とにかく痛みがあるのでしたらガマンする必要はありません。いつでも結構ですので受診してください。


Q. 低用量ピルは誰でも処方してもらえるものですか?

A.低用量ピルというと「避妊薬」のイメージをお持ちの方が多くいらっしゃいますが、当院で低用量ピルを処方している方の4割は、実は生理痛や生理不順(月経不順)の治療を目的としています。
検査、問診を経て子宮内膜症と診断された場合、ご本人の妊娠の希望を確かめた上で低用量ピルを治療薬として選択されているケースも多くあります。
病気が原因でない機能性月経困難症の患者さんにも、治療法の1つとして提示し、患者さん自身に選択していただいています。

鈴木先生からのメッセージ

生理痛の悩みを、1人で抱え込まないでください。
もし、毎月の生理で薬を飲まなければならないほどの痛みがあるのなら、ぜひ一度、医師にご相談ください。生理痛の原因になる子宮内膜症は、悪性化する確率は高くはないですがゼロではありませんし、後々、不妊につながる危険性もあります。そうした事態を予防するためにも、生理痛によるQOL(生活の質)の低下を防ぐためにも、まず悩みを打ち明けていただきたいですね。今は、インターネットなど情報を得る手段も発達していますから、ぜひ信頼できる、ご自身にとってベストな「かかりつけ医」を見つけてご相談いただきたいと思います。

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