HOME > ドクターインタビュー > 神田第二クリニック院長 間壁さよ子 先生

ドクターインタビュー 神田第二クリニック(東京都港区) 院長 間壁さよ子先先生

六本木ヒルズを過ぎて少し、というところにある神田第二クリニック。そんなロケーションからか、外国の患者さんも多くいらっしゃるというここは、生理痛(月経痛)の相談はもちろん、不妊症治療やがん検診、ブライダルチェックまで、女性のライフステージに合わせた相談に経験豊富な女性医師が応じてくれます。そんな女性医療の先駆け的な存在とあって、親子2代にわたり、かかりつけにしている患者さんも少なくない施設です。婦人科専門医のネットワーク「オーキッドクラブ」の理事長として、低用量ピルの普及にも尽力されておられる、院長の間壁さよ子先生にお話をうかがいました。

出産経験のない女性が増え、子宮内膜症に伴う生理痛も増加

「海外では、生理痛や軽度の子宮内膜症は低用量ピルで治療するのが常識なんですよ」と語る間壁さよ子先生。当院は、各国の大使館員や外資系企業に勤務する外国人の患者さんも多く、彼女らは自ら低用量ピルの処方を求めてやってくるとか。「海外に比べ、ピルの歴史が30年も浅い日本人女性との認識の差を痛感しますね」と間壁先生はおっしゃいます。

間壁 さよ子
(まかべ・さよこ)先生
東邦大学医学部卒業後、同大学医学部産婦人科に入局。米国ミシガン州立ウェイン大学医学部やローマ大学医学部との共同研究など、生殖医学の第一人者でもあります。現在は神田第二クリニックの院長をつとめる傍ら、婦人科専門医のネットワーク「オーキッドクラブ」理事長としても活動しておられます。

日本人女性では、生理痛があっても我慢していたり、忙しいからと市販の痛み止めでその場をしのいでいるという人も少なくありません。激しい痛みに悩み、間壁先生のもとを訪れる患者さんの中には子宮内膜症が見つかることも少なくないそうです。

「生理痛の患者さんも毎日来院して来られます。また、出産経験のない女性が増えたこともあって、最近では子宮内膜症の患者さんも増えてきていますが、内膜症性のチョコレートのう胞のサイズが4cm以下であれば、低用量ピルを服用することで進行を抑えることができます。『あんなに痛くて辛かったのがウソみたいです』と、うれしそうに報告してくださるんですよ」と話される間壁先生もうれしそうでした。

多少、子宮内膜症が進んでいてもGnRHアゴニスト療法という薬物療法で半年間治療し、その後は低用量ピルで様子をみられるとのこと。

「当然、手術が避けられない患者さんもいらっしゃいますが、手術後に低用量ピルを服用することで再発を抑えることもできます。同じ女性としても、患者さんのQOL(生活の質)を向上させるためにも、できるだけ体を傷つけず、薬で治してあげたいと考えています。だからこそ、手術しか選択肢がなくなる前に、生理痛があるなら、まずは婦人科で相談してほしいと思います」(間壁先生)。

また、生理(月経)には生理痛だけでなく、生理周期の乱れなど、さまざまな悩みがあります。中には出血量が多く、衣服を汚してしまうことを心配してパステルカラーの洋服が着られないという人もおられるとか。「生理に関する悩みは閉経まで続きますから、非常にストレスになります。その要因を1つでも減らしてあげたいですね」と間壁先生はおっしゃいます。

次は【わたしのとり組み】

神田第二クリニック

住所
〒106-0031
東京都港区西麻布3-20-14 梅田ビル2F
診察時間
月〜金(午前9:00〜11:30/午後14:00〜16:00)
※予約の患者さんが優先です。事前に電話による予約をお勧めします。
電話番号
03-3402-0654
ホームページ
http://www.kanda2nd.com/

この画面の上へ