HOME > ドクターインタビュー > 対馬ルリ子女性ライフクリニック銀座 院長 対馬ルリ子 先生
どの程度の痛みであっても、我慢する必要はありません。まずは子宮内膜症や子宮筋腫、またそのほか生理痛(月経痛)をひどくしている病気がないかを調べましょう。とくに何の病気もないのであれば、ストレスや疲れ、寝不足など、ほかに原因があるかもしれません。痛みの原因はさまざまなものがあり、それに対応する方法もひとつではありません。検診を受け、医師と相談しながら、自分にとって最もいい方法を選んでください。
低用量ピルは避妊薬としてよく知られていますが、それだけでなく、ホルモンのバランスを整えて生理トラブルを改善する効果もあります。欧米では、子宮内膜症の治療に使われており、日本でも、「子宮内膜症に伴う月経困難症」の治療薬として、一部の低用量ピルに健康保険が適用されています。
いつもの時間に女性ホルモンが含まれる錠剤(実薬)を飲み忘れた場合、飲み忘れたのがその日のうちであれば、気づいたときにすぐ服用してください。翌日になって前日の飲み忘れに気づいたときは、すぐに1錠服用します。そしてその日の分はいつもの時間に飲み、翌日からはいつもどおりに服用して構いません。3日以上飲み忘れてしまうと、生理のような出血がはじまってしまうので、主治医に相談してください。
年に1回検診を受けるついでにいろいろな疑問や不安、症状について相談することができます。特に子宮頸がんや子宮内膜症、子宮筋腫などは、10代から検診を受けておくことが非常に大切です。少なくとも大学生になったら大人の女性として、健康を守る生活習慣を持っていただきたいと思いますし、30代以降は乳がんの検診も積極的に受けて欲しいと思います。