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レディスクリニックコスモス(高知県高知市) 坂本康紀先生

「内助の功」で知られる山内一豊が、江戸時代に築いた高知城を中心に発展してきた街、高知県高知市。坂本龍馬や武市瑞山(半平太)、板垣退助をはじめとする維新の志士たちを生み出し、回天の舞台となった土地です。太平洋に臨む、坂本龍馬の銅像がたたずむ桂浜には、激動の時代を駆け抜けた彼らに魅せられた多くの人々が訪れます。
 週末ともなれば多くの観光客で賑わう高知城の天守閣からは高知市内が一望できます。そんな高知城と高知駅のほぼ中間に位置する高知市内の中心地に、総合クリニックビル「高知メディカルプラザ」があります。泌尿器科や形成外科、歯科、心療内科などが集まるその中にあって、10年以上にわたり地域の女性の健康を守ってこられたのが「レディスクリニックコスモス」です。女性の体に例えられる宇宙(コスモ)をその名に含み、女性の強く清らかなさまを表す「純潔」を花言葉にもつ「コスモス」。そんな思いを込めて名付けられた「レディスクリニックコスモス」の院長である坂本康紀先生にお話を伺いました。

生理痛の治療は、実は不妊症の予防にもつながるのです


坂本 康紀
(さかもと やすき)先生
徳島大学医学部卒業。徳島大学大学院医学研究科修了。小松島赤十字病院、国立高知病院、徳島大学医学部付属病院に勤務。クリニックグリーンハウスの副院長を経て、平成13年1月「レディスクリニックコスモス」を開業し院長を務める。日本産科婦人科学会認定医、日本臨床細胞学会細胞診専門医、高知県介護支援専門員の資格をもつ。

生理痛(月経痛)を感じる人の多くは、痛みに対しては注意を払われますが、痛みをおこす原因として子宮内膜症クラミジアなどの病気が隠れていることがあることまではなかなか意識されていません。これらの病気は不妊症の原因となることもあるため、特に若い方は不妊の予防のためにも、婦人科でチェックを受けることが大切なのです、と坂本先生はおっしゃいます。

「生理痛や子宮内膜症の説明をするまで、それらが不妊症と関係しているのを知らない患者さんが大半です。確かに以前と比べ、最近は子宮内膜症の認知度が上がって、病気の名前を知っている人は増えてきました。しかし、不妊との関係まで理解している人はあまりいらっしゃいません。不妊症の相談に来られた方を診察して、進行した子宮内膜症があることが分かったときなど、もう少し早く来てくだされば……と残念に思うことがあります」(坂本先生)

坂本先生は、近いうちに妊娠することを希望している方を除いて、生理痛がひどい人には、痛み止めよりまず黄体ホルモン卵胞ホルモンが配合されたお薬を勧めるそうです。その理由は多くの方が市販の痛み止めでは効果が得られないために来院されるからだそうです。この女性ホルモンの配合薬とはつまり「低用量ピル」なのですが、実は避妊だけではなく、生理痛にも効果があります。実際同じ黄体ホルモンと卵胞ホルモンを配合された月経困難症治療に保険適応をもつお薬もあるのです。しかし、低用量ピルに対する誤った認識が日本にはまだ残っているせいで、抵抗感をもつ方が少なからずおられるそうです。
 自分の意見をしゃきしゃきと話し、行動的で快活な高知の女性(お隣の愛媛県では「嫁に貰うなら高知の女性」といわれる程)。そんな「ハチキンさん」たちですが、話が恋愛や性にからむと、ちょっとモロイというか二の足を踏む側面があるのだそうです。

「生理痛の治療を受けるかどうか迷っている患者さんには、『痛みを我慢するかどうかの問題だけではなく、将来赤ちゃんが欲しいと思ったときに、できないかもしれないという問題でもありますよ』と伝えます。毎月毎月我慢し続けるより、こういったお薬を飲んで楽に過ごしたほうがいいよね? 妊娠したくなったら、飲むのをやめればいいだけだから……、痛みも取れて将来の不妊の予防にもなるんですよ、と説明して、この治療法の意義を分かっていただきます」(坂本先生)

低用量ピルをはじめ、これらのお薬は副作用が出ることもほとんどなく、痛みを改善するばかりか、ほとんどの場合において女性のQOL(生活の質)を高めるので、生理(月経)不順やPMS(月経前症候群)など、月経周期に伴う何らかの異常をもっている方には、試してみるよう勧めておられるそうです。また坂本先生は、より多くの方にこのようなことを知っていただくために、新聞への寄稿やラジオへの出演などを通じて女性の病気の啓発や低用量ピルの普及に、精力的に取り組んでおられます。また当院のホームページにあります「コスモス通信」というページには様々な疾患に関する情報が簡潔に分かりやすく紹介してあります。ここをひと通り読むだけでも相当勉強になります。

次は【わたしのとり組み】

レディスクリニックコスモス

住所
〒780-0842 高知県高知市追手筋1丁目9-22
高知メディカルプラザ1F
診療科目
婦人科・内科
診察時間
月・火・木・金 / 9:30〜13:00、15:00〜19:00
水 / 9:30〜13:00
土 / 9:30〜13:00、15:00〜18:00
休診 / 日・祝日・水曜日の午後
電話
088-820-6700
FAX
088-820-6727
ホームページ
http://lccosmos.jp/

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