HOME > ドクターインタビュー > ちかえレディースクリニック 田所千加枝先生
生理(月経)期間中に自分が不快感を感じる、学校や会社を休む、誰かに迷惑をかける、このような場合はすでに他人からも不快さが見て取れる状況です。辛い顔をしていても意味はありませんし、女性としてのたしなみに欠ける状態だと思います。すぐにでも婦人科で相談してください。
生理を他の人と比べてはいけません。女性は物事の基準として他の人と同じかどうか、ということがありますが、生理痛(月経痛)は30年、40年と付き合うものですから、その時々に他の人と比べても意味はありませんし、答えも出ません。あくまでも自分のスケールで測り、以前と比べてどうか、どんどん痛みや症状がひどくなるかどうかで考え、少しでも症状が進んでいると感じたら受診してください。
結論から言えば、痛み始める前です。痛みにはもととなるプロスタグランジンという物質があります。生理が始まるとこの物質が分泌され、痛みを感じるようになります。これが出始めてから痛み止めを飲んでも、すでに痛みのもとが溢れている状態ですので、効果はとても弱くなります。
婦人科は内科や他の科と同じ、決して特別なものではありません。女性であれば初経を迎えた後、身体のどこかに不調を感じたら、気軽に婦人科の戸をたたいてほしいと思います。
最近はインターネットなどの情報でよく勉強しておられる患者さんもいらっしゃいますが、インターネットの情報を全て鵜呑みにするのではなく、少しでも気になることがあれば気軽に相談できる主治医をもちましょう。婦人科医は、女性のからだと健康を守る、女性の主治医です。恥ずかしがらずに相談してくださいね。