HOME > ドクターインタビュー > 麻生レディースクリニック院長 北田和代 先生
シンプルかつゆったりした待合室で患者さんがお薬のパンフレットや雑誌などを見て過ごすことも。
2004年に開業した麻生レディースクリニックは、「リラックスできる環境」づくりを目指した工夫が院内の随所にみられます。
そのひとつが北田先生ご自身の服装。白衣を着ず、患者さんの心をやわらげる明るい色味の服装を心掛けておられます。スリッパではなく、素足で歩けるようになっている院内は、オルゴールのBGMが流れ、アロマの香りが漂うサロン的な雰囲気。また、男子禁制も徹底しておられます。
「かなりプライベートな相談もありますし、病気が心配というよりも、原因の分からない体調不良とか、気持ちの不安定さとか、誰にも相談できずにいたことを聞いて欲しいという思いで来る方も多いですからね」と北田先生。
看護師さんが低用量ピルの説明を行うために用意された個室。女性ならではの視点で選ばれたアメニティが病院であることを忘れさせてくれます。
また、北田先生は、女性の健康を考える上で、今もっとも問題なのは喫煙率の高さだとおっしゃいます。「とくに札幌市は女性の喫煙者が多いと思います。妊娠したらやめられると思っている方も多いようですが、なかなか難しいのが現実です。ですから低用量ピルを飲むことをきっかけに禁煙・減煙を勧めています。まずは朝の一服を我慢して、次は午前中いっぱい我慢しましょうというように、段階的なアドバイスを心掛けています」(北田先生)。
そのほか、不妊治療に定評のあるエナレディースクリニック(石狩市花川南9 条1丁目)と連携して行っている不妊治療や、緊急避妊のために来院する患者さんも多くいらっしゃいます。「日曜や祝日も診療しておりますので、道内の遠方から来られる方もおられます。不妊の相談は、40歳前後の方も多く、もう少し早く来て頂ければ選択肢が広がったのに、と思う患者さんも少なくありません。ですから、皆さんにはかかりつけの婦人科を持って、年に一度は検診を受け、少しでも気になることがあれば、いつでも相談できる環境を作って頂きたいと思います」(北田先生)。
待合時間に自由にお使い下さい、というパソコンは、患者さんの年齢層の中心が20〜30代ということもあり、利用率も高いそうです。インターネットを立ち上げると、低用量ピルに関する情報サイトが自動的に現れるため、情報提供にも役立っているとか。予約制で待ち時間が少ない分、診察後にゆっくりインターネットを閲覧していく患者さんもいらっしゃるそうです。