HOME > 生理痛について > 月経困難症とは

月経困難症とは

監修:家坂清子先生

生理のときには、多くの女性が痛みなどの症状を感じます。なかでも日常生活に支障をきたすほどのものを月経困難症と呼び、一般的な生理痛とは区別をしています。

たとえば、生理がくると「痛みがひどく、横たわっていないと耐えられない」「家事も手につかない」「つらくて学校や会社に行けない」などといった重い症状が、月経困難症の特徴となります。

痛み以外にも吐き気や食欲不振、下痢、頭痛などの症状が同時にあらわれることも多く、月経困難症の女性にとって生理の期間はとてもつらいものとなります。

月経困難症には2種類あり、ひとつは原因となる病気があるために起こる「器質性月経困難症」、もうひとつはとくに原因となる病気がないのに起こる「機能性月経困難症」です。
それぞれを説明してみましょう。

月経困難症の種類 原因
器質性月経困難症 体の臓器に病気があるために起こる月経困難症。
原因となる病気には子宮内膜症子宮腺筋症子宮筋腫などがある。
機能性月経困難症 体の臓器に原因はなく、プロスタグランジンというホルモンの影響で起こる月経困難症。

月経困難症は「単なる生理痛」といったレベルではありません。女性から健康的でイキイキとした日常生活を奪うことで、その損失は社会・経済面にまで影響を及ぼしかねない、重大な問題といえるでしょう。

器質性月経困難症について詳しくみる

この画面の上へ