HOME > ドクターインタビュー > レディスクリニックコスモス 坂本康紀先生

心がけているのは、親身になって説明すること

高度生殖補助医療技術(ART)を行う専門施設「ARTセクション」を併設する当クリニックでは、体外受精や顕微授精、受精胚凍結などの最先端の不妊治療を受けることができます。
 不妊治療を受けに来院する患者さんは、家族や友人からの口コミで、当クリニックの評判を聞いてきたという方が多いそうです。高知県東部に位置する当クリニックまで、県西部にある宿毛(すくも)市から車で3時間かけて来られる方もいらっしゃるそうです。中には愛媛県の松山市からはるばる来院され、無事お子さんを授かった方もいらっしゃるとか。

どんな病気であっても、診察をするにあたってもっとも大切にしているのは、患者さんに理解をしていただくことだと坂本先生はおっしゃいます。
「時間をかけて説明したからといって、それで十分伝わるわけではありません。ですから、説明を終えたら必ず最後に『何か聞きたいことはありませんか』と患者さんに尋ねることにしています。わかりやすい言葉で説明して、納得してもらえれば、治療もスムーズに進みますからね」(坂本先生)

婦人科に対して敷居が高いと感じて、来院をためらってしまう女性は、いまでも少なくありません。婦人科を受診する習慣がまだない方には、自分の身体を知るためにぜひ一度来院してもらいたいというのが、坂本先生の願いです。
「なぜ自分は生理痛(月経痛)が強いのか。なぜ生理(月経)不順なのか。たとえ学校で性教育の授業を受けていたとしても、これらは意外と理解されていないものです。勉強というと大げさですが、自分の身体の知識を得るためにも、もっと気軽に婦人科に来てもらいたいですね」(坂本先生)

高知県で、中学1年生から高校3年生の女子を対象に、子宮頸がん予防ワクチンの無料接種制度が開始されたのが平成23年1月。これを受け、当クリニックにも若い世代の患者さんが母親に連れられて訪れることが増えたそうです。先生はこれを「婦人科がどんな雰囲気のところなのかを知ってもらえる、よい機会」ととらえて対応しておられるそうです。
「子宮頸がん予防ワクチンの接種に来られた方に、内診台にまで上がってもらうことはありません。それでも、子宮頸がんがなぜ起きるのかを説明して、納得してもらったうえでワクチンの接種を行うという流れを体験してもらうことができます。子宮頸がんの予防はもちろんのこと、来院するということ自体が、婦人科に対する敷居が低くなるという意味で意義のあることだと思います」(坂本先生)

患者さんの多くは、診察を受けて先生やスタッフの方々とコミュニケーションがとれるようになるにつれて、治療がスムーズに進むようになるそうです。「本当に私のことを心配してくれている」という意識を患者さんにもってもらい、信頼関係を築くことが何よりも大事だとおっしゃる坂本先生。診察のモットーである「親身になる」ということを、次のようにお考えです。
「親身になるとは、文字どおり親の身になって接するということです。そうすれば、おのずと患者さんにかける言葉も変わってくるものです。結果として安心感をもってもらうことができ、納得したうえで治療を進められるようになります」

次は【Q&A、先生からのメッセージ】

レディスクリニックコスモスのここが自慢

坂本先生にクリニックのお勧めポイントをお伺いしましたところ「看護師や受付をはじめ、うちの一番の自慢はスタッフです」とにこやかにおっしゃいます。正直に言うと、最高水準の機器や設備が充実しているのですが、それよりもまずは「スタッフさん」なのだそうです。

クリニック内のいたるところに飾られた数々の絵や花、かわいらしいぬいぐるみが、患者さんをなごませてくれます。

不妊治療の方の待合室は一般の患者さんの待合室とは別の階にあり、プライバシーが配慮されています。

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