HOME > ドクターインタビュー > 元町レディースクリニック 酒井淳先生

ドクターへの質問

Q.どの程度の生理痛であれば治療を受けた方が良いのでしょうか?

A. 通勤・通学ができないなど、日常生活に差し支えが出る生理痛(月経痛)であれば病院へ行ったほうがいいと思います。痛み止めの薬を飲んで痛みが治まっている方でも、薬が効かなくなってきた、薬を飲む日数が増えた場合などには受診しましょう。


Q.子宮内膜症独特のサインみたいなものがあるのでしたら教えてください。

A. 子宮内膜症の場合、生理痛や生理(月経)の量が多くなり血のかたまりが出るなどのサインがあります。また、子宮の裏側と腸との間には子宮内膜症ができやすいダグラス窩(か)というへこんだ場所があり、ここが硬くなったり炎症を起こしたりすると性交痛や排便痛が現れる場合がありますので、それも目安になります。


Q. 生理痛でピルを処方されたのですが、吐き気があって変えてもらうことになりました。ところが変更後もピルだったのですが、ピルからほかのピルに種類を変えるということは普通なのですか?

A. 低用量ピルには、少しずつ女性ホルモンを変化させるタイプと、一定の量を保ち続けるタイプがあります。このタイプを変えることで、吐き気や不正出血などの症状が治まる場合があります。ただ、わざわざピルの種類を変えなくても、大体3ヵ月ほどでこのような症状は落ち着くことが多く、このようにピルからピルに変更するケースは1割に満たないほどです。

酒井先生からのメッセージ

生理痛には、低用量ピルや漢方薬などを使った治療法がありますので、決してガマンする必要はありません。生理痛をはじめ生理に関するトラブルで悩んでいるのであれば、まずは相談にきてください。基本的に10代の方や性交経験のない20代以降の方には内診はしていません。必要であれば、説明をして同意をとっていますので安心してください。

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