HOME > ドクターインタビュー > 宗田マタニティクリニック 宗田哲男先生

ドクターへの質問

Q. どの程度の生理痛であれば治療を受けた方が良いのでしょうか?

A.痛みによって日常生活に支障が出る人は受診した方がいいでしょう。治療後の患者さんから「嘘のように痛みが消えました」と感想を聞くことがありますが、よっぽどガマンしていたのだろうと思います。そんなにガマンする必要はないんですよ。


Q. 生理の量ですが、人と比べたことがないので、多いのか少ないのかがわかりません。「多い」とはどのくらいの量でしょうか?

A.昼間にナイト用のナプキンを使う、夜間にナイト用ナプキンを何度か交換するような場合は、生理(月経)の量が多いと思います。生理の量が多いからといって、必ずしも病院に行かなければいけないわけではありません。急に生理の量が多くなった、生理痛(月経痛)がひどい、貧血がある場合などには受診したほうがいいでしょう。
中には生理の量がすごく少なくなる病気もあります。生理の量が以前と変わったという時には、ぜひ相談していただきたいと思います。


Q. 肝斑(かんぱん)※を治す市販薬を買ったところ、ピルを飲んでいる間の服用はすすめられないため、医師に相談するようにと書いてありました。飲んでもいいですか?

A.私の経験上、ピルを飲んでいる間にご指摘の市販薬を飲んでいて問題が起こった方はいませんでした。そのため、同じ質問をされた方には、飲んでもいいと答えています。ただし、どんなお薬でも、かかりつけの医師にひと言相談してください。

※肝斑:目の周りや頬など、左右対称にできる褐色のシミ。女性ホルモンが関係して発生すると考えられていますが、原因は不明。成人女性に多く現れます。

宗田先生からのメッセージ

北欧の国ノルウェーでは、16〜19歳の女性に低用量ピルを無料で配布しています。また、先進国でのピルの普及率が20〜50%ほどであるのに対し、日本での普及率は3%と、いまだに低いのが現状です。
世界各国の低用量ピルの普及率を比べてみると、上位の国は、世界的なサッカー大会のランキングでも上位にいるようです。サッカーでは、日本もランキング上位を目指して頑張っていますが、生理痛では、日本女性に「そんなに頑張らなくていいですよ」と伝えたいです。

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