HOME > ドクターインタビュー > さくら女性クリニック 土橋義房先生

さりげない気配りや心遣いで快適に受診してもらいたい

広々とした共有の待合スペース。電光掲示板に、各クリニックの診察の進み具合が表示されるようになっています。下の階で、食事や買い物などをして時間を過ごすこともできます。

駅に直結した商業施設ペウレ千歳の5階フロアは、婦人科を扱うさくら女性クリニック以外にも、内科、泌尿器科、整形外科、歯科のクリニックがそろった「メディカルスクエア千歳」と呼ばれる施設になっています。
各科共通の総合案内、共有の待合スペース、調剤薬局までがワンフロアにそろっており、いわば総合病院のような形です。クリニックがひとつのビルに多数入っているところはありますが、共通の総合案内で受付を行うシステムは、全国的にも珍しい試みといえます。

「北海道の地方都市では初めての試みでした。5年前に、内科と整形外科の先生と3人でスタートを切りました。各科が連携を図っていますし、共有の待合スペースが利用できたり、何科に来ているのかをほかの人に知られずに済むのはメリットといえるかもしれませんね」(土橋先生)。

もちろん、さくら女性クリニックの院内にも中待合があり、そこでは診察を待っている患者さんへ女性スタッフからハーブティーやフレーバーティーなど季節ごとのお茶のサービスがあるそうです。夏場には、土橋先生自らが育てられた自家製のハーブを使ったハーブティーが出ることも……。その他にもアロマをたかれるなど、リラックスを促す心配りも工夫されています。

かわいらしいソーサーで出されるお茶は、患者さんにも大人気。あたたかい味と香りにホッとします。

また、患者さんの立場に立って医療を提供することも大切にされている土橋先生。「生殖可能な年齢の女性が受診された場合には、受診理由は何であっても低用量ピルがその女性のQOL(生活の質)を高める可能性がないか、念頭に入れて診察を行っています」とおっしゃいます。そして低用量ピルを服用することでQOLが上がると考えられる人に対しては、その服用を勧めているそうです。
「生理痛は、その人のQOLの低下につながります。ですから、それは取り除いていきたいですね」(土橋先生)。

と同時に、禁煙の指導も積極的に行っています。
「低用量ピルのガイドラインでは、35歳以上で日にタバコを15本以上吸う方への処方はできないことになっています。ですからガイドラインに準じるのはもちろんですが、私は『禁煙しないと薬は出しませんよ』と言って禁煙を勧めています。残念ながら北海道は、女性の喫煙率が高いんですね。ですから、低用量ピルを希望する患者さんで喫煙している方の場合は、禁煙してもらう絶好のチャンスととらえています。
同じフロアにある内科では禁煙外来を行っていますので『帰りがけに内科に寄っていくといいですよ。禁煙を相談してみてはいかがですか』と一声かけるようにしています」(土橋先生)。

次は【Q&A、先生からのメッセージ】

さくら女性クリニックのここが自慢

誰しも心のこもった対応をしてもらえると、心地よいものです。さくら女性クリニックでは、他のクリニックと共通の総合案内とは別に、クリニック内に2人の女性受付スタッフがおられ、患者さんの要望を聞き届けたり、問診をとる際に付き添ったりときめ細やかな対応を行っておられます。緊張して来院される患者さんも少なくないため、少しでも安心して受診してもらいたいとの思いから、こうした体制を作っておられるそうです。こうした接遇のきめの細かさこそが同院の力を入れておられるところではないでしょうか。
「医療は最高のサービス業であるべきです」という土橋先生の思いが結実した快適に過ごせる空間です。

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