HOME > ドクターインタビュー > 麻生レディースクリニック院長 北田和代 先生

ドクターへの質問

Q. どの程度の生理痛であれば治療を受けた方が良いのでしょうか?

A.生理痛(月経痛)に対して薬を飲むこと自体、抵抗のある人もおられるようで、我慢している方もわりと多いようですが、生理(月経)があるということ自体が負担になっていると思います。ですから生理痛のある人は、痛みの程度にかかわらず、すべての方が治療の対象になると思います。痛み止めを飲むほどではないという人であっても治療を受けられた方がいいと思っています。


Q. 治療薬を服用中に効かなくなることはありますか?また服用をやめた後にリバウンドはありませんか?

A.痛み止めの場合は、子宮内膜症がひどくなったり、子宮筋腫ができたりと、生理痛の原因となる病気が進行しない限り、飲み続けることで効果が薄れるということはありません。もちろんその効果には個人差がありますが……。低用量ピルの場合、服用をやめれば排卵が戻りますので、生理痛はある程度元の状態となる人が多いですが、それはリバウンドではありません。子宮内膜症の方の場合ですと、低用量ピルの内服により病気の進行が抑えられて、内服をやめた後でも内服前より生理痛が軽くなる方もいらっしゃいます。ただ、子宮内膜症がひどくならないために、妊娠の希望をもたれるまで低用量ピルの内服を続けられるべきです。


Q. 低用量ピルにもたくさん種類があると聞きました。生理痛治療に適しているのはどのタイプですか?

A.いくつか種類はありますが、どれも排卵を抑えるものですので、生理痛を抑えることができます。薬の価格が違いますので、当院では患者さん本人に選んで頂いております。子宮内膜症の方ですと、2008年7月から保険適応の低用量ピルも処方できるようになりました。

北田先生からのメッセージ

生理痛は我慢するものではありません。産婦人科で相談し、できるだけ軽くするのが一番です。痛み止めを飲まずに済む軽い程度のものであっても、何か病気がないかを確認するために、それが生活の障害になっていないかを知るためにも、ぜひ相談してください。産婦人科を「いつでも気軽に自分の体のことを相談できるところ」と思っていただきたいです。そのためにも、かかりつけ医を作って、1年に1回は婦人科検診を受けていただきたい、気になることがあればすぐ相談にいらしていただきたいと思っています。

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