HOME > ドクターインタビュー > 女性クリニックWe!富山 院長 種部恭子 先生

女性の声から誕生した女性のためのクリニック


患者さん同士が向き合わないようにと配慮された待合室。ソファはウィメンズヘルスのテーマカラーである赤で統一されています。

2006年開設した女性クリニックWe!富山は、「女性が病院に求めているものを提供したいという私自身の思いと、市民グループの声を集約したクリニックです」と種部先生。市民グループから寄せられた意見の多くが「内診台が嫌だ」、「妊婦さんと一緒だから敷居が高い」というもの。

不妊治療や子宮の病気で通院する患者さんの横に妊婦さんがいるという状況は、受診をさらに苦痛にすることがあります。思い切って産科は扱わないことにしました」と種部先生。さらに医師もスタッフもは白衣をやめ、病院らしさをできる限り排除し、洗練されたアメニティで患者さんを迎えています。


患者会やヨガ教室などに使われるふれあいサロン

また、医療の領域を超えた活動は、市民グループや患者会がサポートしています。「富山を選んだのは、私の出身地だったことが一番の理由ですが、こうした市民グループの活動が活発だったことも大きな理由です。女性の就業率も高く、がんばっている人が多いので、元気づけて後押ししてあげると、自分の居場所を求めていい生き方をしていこうとするんです。そして同じ悩みを抱えた女性を助けようとして、また一歩踏み出してくれます。だから当院を訪れる患者さんはほとんどが口コミなんです」(種部先生)。

次は【Q&A、先生からのメッセージ】

女性クリニックWe!富山のここが自慢!

婦人科の敷居を高くする理由のひとつでもある内診台には、患者さんの不安を和らげるいくつもの工夫が施されています。例えば、待合室から直接、内診室に呼び込まれることがないよう、診察室からしか内診室に入れないこと。スタッフ側の入口もドアで締め切られ、完全な個室になります。

「若い患者さんの場合、親や周りの目が気になって内診を嫌がる方もおられます。内診をしてもしなくても出ていくのは診察室からですから、待合室にいる患者さんからはわかりません」と種部先生。内診室のなかは薄暗く、恥ずかしさも軽減されます。内診台の斜め前にはロールカーテンのひもがあり、患者さんが顔を合わせたくなければ下ろせるように、とのこと。「でもみなさん、カーテンは下ろされませんね」と種部先生はおっしゃいます。

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